登山トレッキング保険とは

ピッケルやアイゼン、ザイル、ハンマーなど、
登山道具を使った山登りを「山岳登はん」といいます。

一方、そういった専用道具を使わなければ「軽登山」と呼ばれ、
山頂を目指さないときはトレッキング(山歩き)、
高原や丘などを歩く目的ならハイキングと分類されています。

また、岩壁をよじ登るロッククライミングも登山の一種になります。

このうちの「軽登山」が登山トレッキング保険での補償対象で、
一般的なスポーツ保険や傷害保険でも同じように補償されます。

山岳登はんやロッククライミングについては危険を伴うため、
危険補償の特約が付いた モンベル山岳保険 などに加入する必要があります。

補償内容

登山トレッキング保険は、以下の4つの補償を組み合わて構成されています。

  • 傷害保険       -  自分自身がケガしたときの入院・通院費用を補償
  • 賠償責任保険     -  他人をケガさせた時などに請求される賠償金を補償
  • 携行品損害補償    -  カメラやカバンなど持ち物の破損や盗難を補償
  • 遭難捜索費用補償   -  遭難したときの捜索救助費用を補償

サッカーや野球、テニスといった球技スポーツに対する補償と同じで、
傷害保険と他人への賠償責任、所持品の損害補償がメインとなっています。

さらに、登山の途中で遭難したりケガをして下山できなくなったときなど、
捜索や救援にかかる費用を補償する特約が付いています。

賠償責任保険について

サッカーのように接触して相手にケガを負わせたり、
ゴルフや野球などのように打ったボールが他人に当たることはありません。

それでも、登山途中で誤って荷物を落としたり石や岩などをけり落とした場合、
後から登ってくる後続者にぶつかる可能性があります。

小さい石でも転げ落ちていくとスピードが上がり、
当たる場所によっては大ケガにつながることも考えられます。

整備された登山道などではそういった危険も低くなりますが、
それでも万が一に備えておくと安心です。

携行品損害補償について

登山途中はすべての荷物を身につけており、
目を離すこともないので盗難に遭うことはほとんどありません。

そのため、実際に補償対象になりそうなケースは、
一眼レフカメラなどの高価な所持品を落として壊したときくらいです。

ただ、同等中古品が購入できる金額までしか支払われないので、
あまり高額な補償は必要なく補償ナシでも大丈夫と思われます。

遭難捜索費用補償について

一般的に、整備された登山道を進んでいけば、
まず遭難することはありません。

とはいえ、天候の急変で戻れなくなったり、
転倒してケガをすれば下山できなくなる可能性もあります。

万が一そういう状況に陥れば、
地元の山岳会や消防団、警察などに救助をお願いすることになります。

自衛隊や警察などの公的機関の救援費用は請求されないようですが、
山岳会といった民間の人件費などは必要になってきます。

ヘリコプターが出動したり数日にわたって捜索が行われたりすると、
場合によってはまとまった金額が請求されることも考えられます。

実際に遭難する可能性は低いですが、
万が一に備えて特約に加入しておいたほうが安心です。

1日保険

日本百名山の制覇を目指すほどの登山好きなら、
年間契約の登山トレッキング保険が必要になってきます。

一方、誘われたときに日帰りで出かける程度であれば、
1日だけの掛け捨て保険がおすすめです。

ネットやスマホからカンタンに申し込みできる 登山1日保険 が複数あり、
掛け金も1日あたり数百円と手頃になっています。

もし1年間に5日以上登山に出かけたりスポーツする機会が多いなら、
年間タイプの登山保険やスポーツ保険を検討してみるのも。

登山保険の比較

登山トレッキング保険は遭難救援費用補償が付いており、
山登りには欠かせない特約といえます。

また、自分自身のケガに対する傷害保険に加えて、
他人への賠償責任を補償する特約も加入しておきたいところです。

携行品損害補償の必要性は低いと思われますが、
あらかじめセットになっている保険も多く悩むところです。

そのため、一目で分かるように 登山保険の比較表 を作ってみました。

1日だけの掛け捨てタイプなら手軽ですが、
必要最小限の補償にすれば年間タイプでも手頃な掛金になりそうです。

おすすめの登山保険

賠償責任特約の補償範囲は加入者本人に加えて、
配偶者や子供などの家族も対象になっていることが多いです。

そのため、自転車保険や自動車保険、火災保険など、
そのほかの保険で加入済みの場合もあるので確認する必要がありそうです。

また、ほかの傷害保険に加入済みで携行品補償が不要であれば、
必要になるのは遭難費用補償だけのケースもあります。

同じ補償内容で複数の保険に加入しても補償金は増えないので、
できるだけ重複しないように調整する必要があります。

三井住友VISAカードのポケット保険であれば、
ネット上で補償内容をカスタマイズして申し込むことができます。

前もって年会費永年無料の RevoStyleカード を作っておけば、
急なときでもスグに保険加入できるのでおすすめです。

ポケット保険の加入方法

最初に、 三井住友カードのWEB明細書サービス に登録して、
会員IDとパスワードを取得します。

続いて、ポケット保険の自由設計コース の「お申し込みはこちら」をクリックし、
取得したIDでログインして保険加入手続きを開始します。

申し込み内容を選ぶ画面で補償開始日を選び、
補償内容・金額を選択したら「保険料を計算する」ボタンをクリックします。

あとは、その下にある加入タイプ(本人型、夫婦型、家族型)を選び、
最後に加入者情報と質問事項などを答えれば完了です。

毎月の掛金は、カード利用代金として引き落とされるほか、
会員メニュー から保険内容の確認や変更、解約の手続きも可能です。